数百年の昔より、日本の食文化を支えてきたかつお節。料理としての表舞台に出ることはなくても、和食の味付けに欠かせないこの素材を、カネゼンは昭和4年の創業以来つくりつづけています。
こだわりは、かつお節の本場、静岡県焼津において培われてきた伝統の製法をかたくなに守り、いつまでも変わらない味を提供すること。そして「安心、安全、信頼」を得るための努力を欠かせないこと。しっかりした商品を通じて、「カネゼンのものなら大丈夫」お客さまにそう感じていただけるために、頑固なまでに品質には注力しています。嘘のない、正直で真面目な商品づくりを行ない、自ら高いレベルで物差しを定め、コストのために質を落とすことはしません。カネゼンにおいて、常に優先されるのは品質なのです。食の多様化が進んでいるとはいえ、「おいしいものは売れる」これが基本。料理をする人の味覚が変わらない限り、味の本質を変えることはできません。
だからこそ、原料を厳選し、質が落ちるものは一切扱わない、加工にしても3週間から1ヶ月もかけ堅木による燻乾の処理を行うなど、伝統を大切に受け継いでいるのです。コストを優先して、原料の質を落とし、ガスによる乾燥で量産ができたとしても、その商品は決してカネゼンの商品とはいえません。あえて、伝統を選んでいることがあるかもしれませんが、品質を守ることで多くの信頼を得ていると確信しています。
伝統を守る一方で、変える必要がある部分は積極的に新しくしていくのもカネゼンの姿勢です。合理化、効率化を心掛け、味づくり以外のところでコストの削減を推進。製造工程の一部オートメーション化や安全設備への対応、新規工場の建設などを展開し、自己満足ではない商品価値を付加させています。そして、前向きにトライする経営理念をベースに、かつお節の枠にとらわれず、削り節、佃煮などを取扱い、今後さらに販売チャンネルを広めていく予定です。「いいものをつくる」こだわりを保ちながら、新しい発想で食のニーズに応えるのが、私たちカネゼンの精神です。